人工芝(人工芝生)は大きく、「ロングパイル人工芝」「砂入り人工芝」「ノンサンド人工芝」の3種類に分けられます。用途や敷設箇所に応じて使い分けられています。
ロングパイル人工芝
従来、用いられていたショートパイル人工芝よりもパイルが長く、クッション用の珪砂やゴムチップを充填した後でもパイルにより充填剤を隠し、天然芝のような風合いを持たせます。耐久性に優れているため、ハードな使用環境下においても長期にわたって使用可能です。なお、ロングパイル人工芝はホームセンターなどでは販売されていないため、専門業者から購入するか、施工してもらう必要があります。 |
砂入り人工芝
主に、テニスコートで用いられている人工芝です。表面に残る程度まで珪砂を充填し、摩擦を軽減しているのが特徴です。 |
ノンサンド人工芝
砂やゴムチップなどを充填せずに使用するタイプの人工芝で、玄関やベランダなど素足で利用する場所に敷設するのが一般的です。パイルのバリエーションが豊富で、用途や敷設場所によって用いられる人工芝が変わります。天然芝さながらのリアルな美しさを追求できるため、景観用の人工芝としても最適です。 |
人工芝の施工は、下地の状況や用途によって施工方法が変わってきます。こちらでは、一般的な人工芝の施工フロー、およびロゴ・名入れをする場合の施工フローをご紹介します。
一般的な人工芝の施工フロー
土砂や埃などを除去します。突起物や穴あきなどがあれば補修します。
人工芝の原反を割付図に従って広げながら割り付けます。施工面積が広い場合は、縦継ぎ部の位置をきれいに配置します。なお、人工芝に巻きグセ・寝グセがある場合は、直射日光に当てたり、逆巻きするなどしてクセを直します。
専用の器具を使用して人工芝をカットします。芝目を揃え、継ぎ目をきっちり合わせます。出隅・入隅箇所などは、切り込みを入れて地形に合わせておくのがポイントです。
仮敷きした人工芝を動かさないよう、ジョイント部を中心に両側へ折り返します。その後、下地面に接着剤を塗布します。
接着剤の塗布が終わったら、丁寧に人工芝を貼り付けます。ジョイント部に隙間ができないように配慮します。端の遊びの部分は、全体の接着固定が終わってから切断して仕上げます。
人工芝の全体をゆっくりと転圧し、シワや膨らみをなくします。膨らみが収まらない箇所は砂袋などを置いて抑えておきます。
細かい部分を補修して、全体の仕上がりを整えます。なお、接着剤の種類によっては、施工後約1日の養生期間が必要になります。
ロゴ・名入れの施工フロー
製作するロゴの形に合わせて色芝から文字を切り出し、土台となる人工芝から文字を切り抜きます。
接着箇所のパイルが中にもぐってしまわないよう、クラフトテープなどで養生を施します。また、接着に利用するジョイントテープを準備します。
接着剤を塗ったジョイントテープの上に土台となる人工芝を乗せ、文字部分の色芝を入れていきます。
パイルがもぐっていないことや、接合部分がぶつかっていないことなどを確認しながら、指でクラフトテープをはがしていきます。その後、接着部分に圧力を加えて接着を完全なものにします。
今回は、玄関マットとして利用するために名入れを行いましたので、さっそく当社倉庫前に設置してみました。見本をご用意いただければ、文字だけでなくロゴ・イラストなども製作可能です。